5人の美男子を、一度に目にしたことは初めてだが、だから何だという話だ。 さっさと、此処に連れて来たワケを説明して貰いたい。 すると、王子様のような男が、予想通りの口調で寝ている黒髪の男を起こす。 「響、起きて。」 ムクッっと無言で起き上がる男。 その男と、目が合った。 やはり、綺麗な顔だ。 切れ長の二重の目に高い鼻、形のいい薄い唇。 文句の付け所が無い、その美貌。 …まぁ、此処にいる男共全員そうだが。