……ダメだ、また眠くなってきた。 どんだけ寝るんだと思いながらも、その欲求に逆らおうとは思わない。 机に突っ伏しながら、何となく前の座席を見ると、焦げ茶のふわっとしたパーマヘアーの男が、何やら楽しげな雰囲気でケータイを弄っている。 何となくだが、メールを打っているんだろうと思った。 だが、さして興味も無いので、そのまま寝た。