そんなこんなでお風呂の時間。

「リリカ、どう?気持ちいい?」

「イタタタタ…!イタい!痛いよミオちゃん!」

「ん?そう。気持ちいいんだね。了解」

「な、何が了解なの!?もっと優しく…!」


ミオちゃんが「髪を洗わせろ」とおっしゃるので任せたら案の定、イジメられてしまった。

力強過ぎるよ!

「痛いってば!酷いよミオちゃん!」

本当に痛くて涙目になる。

すると、背後から普段よりも低い声が聞こえた。


「酷い…?酷いのはリリカだよ」

「え…?」

「僕、知らなかったよ?今日、家に男が来るなんてさ」

「は?男…?」

江藤くんと鈴村くんのこと?


「言ってなかったっけ?」

「家に友達が来る。集合時間は14時で人数は4人、としか聞いてない」