なんて考えていたら、私の前に立ったアルが首を傾けて顔を近づけてきた。

ふえ?

なんでこんな至近距離?


「俺はね、こ・れ」


次の瞬間、チュッというイヤラシイ音。

え……?


「ああっ!!アルアルがリっちゃんにお口チュー!!」


はい。

私はアルに唇を奪われました。

解説ありがとうローズちゃん。


……て、それよりも!!

「アルゥウ~!!!機能停止しちゃったよ!!」

「うわ、ニヤニヤ顔で停止とか気持ち悪っ」

停止状態のアルの顔をまじまじと眺めるミオちゃん。

気持ち悪いはヒドイよ!

「アル!」

ちょっぴり背伸びをして、アルの唇にキス。

すると、触れたと同時にアルのまぶたが動いた。


「ありがと、リっちゃん」


起動したアルがニヤリと笑う。

意地悪な笑顔。

けどなぜか憎めない。

「アル!いきなりビックリするでしょ!あれ…?そういえば、してほしいことって今のでいいの?」