「あーっ! ヤベェ! コレはヤマジでベェ! くっそーっ!」


 剣道場へ向かっているときのこと。


 絶叫が聞こえてきた。

 な、何だと見てみれば、廊下の先によく見知った3人の影が。



「何が大変なの? 朝桐くん」


「うわぁーっと! セラちゃんんん!?

 いやいや何でも!? 特にこれといってヤベェ事態は発生してないぞ、うん!」


「ウソつけ。思いっきりヤベェっつってんじゃん」


「いらんことは言わんでいい!」



 怒鳴る朝桐くんと受け流す日野くん。

 状況がわからず和久井くんを見やると、苦笑が返ってきた。