太陽がキラキラ光ってる。
まだ春だ。
神崎真亜、中学2年生。出身も育ちも東京。
今日から新学期。
でも真亜が一番楽しみだったことは、今日この学校に転校生がくること。
しかも女。
友達とかクサイことゆってるけど絶好のチャンス!!

早速教室に入る。
そしたら見たこともない女の子が私の席の横に座っていた。
新垣夏姫、千葉県からきた。
そこらへんにおる女子とはちがった。
もちろん私も・・・。
めっちゃかわいい・・・。
みとれていたら、誰かが私の背中を押した。
「わぁっ・・・・なにするん!!」
「ごめんごめんちょっと押しただけ!!」
桜坂莉麻、小学校からの友達。
あたしにとって一番大切な友達。
「あの子かわいくない??」
なに気なく聞いてみた。
「だよね。うちらと全然ちゃうよな!!」
って言った。

あたしと同じこと思ってる。
ちょっぴりうれしかった。
キンコーンカーンコーン・・・・・
チャイムが鳴った。
最初の授業が始まった。
莉麻と席が近く、私は授業中ずっとしゃべってた。

休み時間、莉麻と手をつないで学校を散歩した。
私は楽しみにしてた転校生のことなんてもう忘れてた。
莉麻がいればいい・・・。ただそれだけ思った。