「ふははははははははははははははは!」

セシルの啖呵を、一笑に付す邪悪。

「面白い」

彼はネヴィロスをコートの内側に収め、不用意にセシルに背中を向けて歩き始めた。

「殺すだけならいつでも殺せる…貴様がいつ俺を撃ち殺してくれるのか…しばしの見物といくか…楽しみだ…とてもとても楽しみだ…」

その言葉は、セシルに対する愚弄以外の何物でもなかった。