「在日米軍第3海兵師団戦闘強襲大隊所属の君に、再び怪異駆逐対策局への出向要請をしに来た」

「…化け物の駆逐ですか?」

対策局長の言葉で、セシルの顔が強張る。

「相手はゾンビ?グール?もしかしてヴァンパイアですか?」

「そのどれでもない」

コートのポケットに手を入れたまま言う対策局長。

「過去何度も日本国内では化け物が確認されているが、今回のは一度も日本国内で目撃情報のなかった種…恐らく外来種ではないかと我々は見ている」

「外来種…?…国外から侵入してきたという事ですか?」

セシルの問いかけに、対策局長は頷いた。