はぁ…、友達、居なくなちゃったなぁ。
…いっそのこと引き籠りにでもなるか。
そっちの方が好都合だし。
片時でもパソコンの前離れなくていいんでしょ?

そっちの方が断然良い。
…と、決心を固めかけたとき。

「なぁ、お前。」

声を掛けてきたのは学年中の女子に好かれてる、加野侑樹だった。
ちょちょちょ、私もっと嫌われるじゃない。

「お前、二次元好きなのか?」
「え、はい、好きですけどなにか?」

何故か小声で話し掛けられる。
何、バレたら困る話!?

「分かった。じゃあ、昼休み空き教室な」

マジか…
え、私なんか気分を害するようなことした!?
…つか、女子の視線超痛いんですけど。
あ~あ、更に嫌われちゃったじゃん。

どうしてくれんの、加野侑樹。