ドッペル・ゲンガー

「はあっ、はあっ……」

 心臓がばくばくと脈を打っている。

 胃の中はぐるぐると掻き回されたようで、吐き気が込み上げてきた。

 嗚咽を漏らしながら、私は額にびっしりと浮かんだ脂汗を制服の袖で拭う。

 何なの、あれ。

 恐怖もあって頭の中はパニック状態だった。

 学校から帰ってきて、ベッドで横になっていたらいつの間にか眠っていて。

 本格的に熟睡した後、目を覚ますと家の様子がおかしな事になってて、リビングにはーー

 未だに信じられない。

 リビングには、"私"がいた。