ドッペル・ゲンガー

 気がついた時には、部屋は真っ暗になっていた。

 あれだけ燦々と差し込んでいた太陽の光も、今は月明かりに変わっている。

 寝ちゃってたんだな。

 ぼんやりとする頭をもたげながら、ゆっくりと体を起こす。

 今何時なんだろう。

 壁にかけられた時計に目をやると、時刻は二十一時三十四分を指していた。

 結構寝ちゃってたんだ。

 よく考えたら制服姿のままだった。普段着に着替えようかとも思ったけど、どうせ後でお風呂に入るんだったら別に必要ないように感じる。

 晩御飯できてるよね、きっと。

 いつもなら、十九時頃には母親の「ご飯できたわよ」の声が聞こえてくるはず。

 今日は起こしてくれなかったのかな。それとも、それにも気付かないぐらい熟睡していたんだろうか。

 私はリビングへと向かうために部屋を出た。

「あれ?」

 階段の電気を点けようと思ってスイッチを押したところで私の手は止まった。