朝になり、チョコを数個に分け、包装し家を出た。


学校で作ったチョコを友達と交換した。

みんな、私のと違い凝っていて美味しそう。




学校も終わり家へ帰ると、母が幼なじみの母親に作った無駄に凝ったチョコを見せつけるように持ち、渡しに行きましょうと言った。

返事を返し、朝包装しておいた、最後のチョコを持ちお隣へ向かった。



チャイムを鳴らすと、待っていましたというように幼なじみの母親が出てきた。


中へお邪魔し、母親2人がチョコの話で盛り上がるなか、私は2階の幼なじみの部屋に向かった。


コンコンとドアをノックした。

カチャリ、と音をたてて部屋のドアが開き、部屋に入ることもなくチョコを渡した。



この恒例となった行事は幼なじみももちろん慣れており、迷うことなくチョコを受け取った。


言葉も交わすことなく、チョコの話の次は世間話で盛り上がる母に一言告げ家へ帰った。