2人で手を繋いで待っていると
やっとお母さんが来た
「ごめん!遅くなった!
あら?湊くんも一緒なのね♪」
「大丈夫」
すっかりお母さんは湊くんを気に入ってるんだよね♪
それはすごく嬉しいこと♪
「すみません、どうしても一緒にいたくて…
外で待っていてもいいですか??」
湊くんはいつもの変人感など微塵も出さず、
すごく普通にそう言った
うそぉー、こんな風に話せるんだ
「いいわよ♪
ぜひ待ってあげて」
「ありがとうございます!」
すごいデスネ
全く別人みたい
お母さんが来たから診察室に入る
ドキドキ
ドキドキ
心臓がこれ以上ないくらいにドキドキしてる
あと、縮みそう…
「ゴホゴホ」
大丈夫大丈夫
湊くんが手をつないでいる力を少しだけ強くした
まるで大丈夫だよって言ってもらえてるみたいで安心する
「失礼します」
お母さんがドアを開けて診察室に入る
それに続いて私も入る
湊くんは待っててくれるんだから
大丈夫大丈夫



