「湊くん、もし私の体に異常があったらどうする?」
自分の体は自分が一番わかる
きっと何かしら検査で見つかるだろうなってのはわかるんだ
それが肺炎より軽いものだといいんだけど…
あの時よりキツいんだよね…
「俺は何があっても絶対みつばとは別れない」
別れない…かぁ
湊くんは本当に私のことわかってくれる
大好きだなぁ…
「みーつーばー」
私から離れたと思ったら
湊くんの顔が真近くに来た
触れるか触れないかギリギリのところ
「キスをします!
拒否権はありませんよー」
湊くんはそう言って笑うけど
キスはしない
そんなこと言うけど結局強引になんてしないもんね
私はいいよって意味を込めて
目を瞑ると本当に優しく、一瞬だけ唇が触れた
湊くんとならいいんだ私は
「みつばを頂きました」
「頂かれました」
湊くん、もし何かあったらよろしくね
私は湊くんを手放すなんてこと出来ないから
だから…どうか嫌いにならないでください
そう願って湊くんは帰っていった



