「恋かぁ…
恋人ってどう接していいのかわからない…」
私が思わずそんなことを言うと、少し悲しげな顔をした湊くん
湊くんとはもっと触れたい!って思うけど
でもその反面だめだって思うの
どうしたらいいんだろう…
「俺はみつばと一緒に居れるだけで幸せだよ」
「湊くん…」
私もだよ
私も一緒に居れるだけで幸せ
でも不安なんだよ…
「そろそろ帰ろーか!!」
突然そう大声で言ったのは冬織くん
お母さんにも冬織くんのことを話してある
みんなちゃんと繋がったんだ
「そうだね!
じゃあねみつば!」
「うん、ばいばい芽命」
芽命は相変わらず約束はしない
私が約束が嫌いだから
それは今でも変われないの…
「じゃーなみつば」
「またね姉ちゃん」
「ちゃんと安静にしておくのよ?」
「ばいばい2人とも
お母さんもありがとう」
そう言って出ていくみんな
来てくれて嬉しかったなぁ
私がふと、窓側を見ると湊くんがいた
「湊くん?!
まだいたの!?」
てっきりみんなと混じって出ていったと思ってた
でもそこにいる湊くんは何故か悲しげな顔で
私を見つめている
「みつば…本当に大好き」
「え…」
そんな急に言われると照れる
「わ、私も湊くんのこと…
だ、だ、だい…すき…」
恥ずかしい…
きっといま顔が真っ赤だろう
私の言葉を聞くと湊くんは一歩一歩近づいて来る
「みつばっ」
そして私はギュッと抱きしめられた
湊くんの心臓の音が聞こえる
少しだけうるさいな…



