そして待ちに待った土曜日
朝から母も四葉も居なくって
私と父2人で遊びに出かけた
「パパ今日は何して遊んでくれる?」
「そうだな〜…遊園地なんてどうだ?」
「遊園地!!やったー♪」
初めてお金を払わなくちゃいけない所に連れていってもらえた
2人でいっぱいいろんな乗り物に乗って
美味しい物を食べた
本当に本当に楽しかったの
でも閉園間近でふと、寂しくなったんだ
「パパ、ママと四葉とまた今度来てくれる?」
楽しい
だけどみんな一緒の方がきっともっと楽しいと思ったから
だから父に頼んでみた
父は優しく微笑んで
あの大きくて温かい手で頭を撫でてくれる
「そうだな
今度はみんなで来ような約束だ」
「うん♪パパ大好き!」
ギュッと抱きつくと抱っこしてくれた父
その時はこれが最後だなんて
これも何もかも嘘だったなんて思ってなかった
閉園時間になったので
遊園地を出て二人で帰る
「みつば」
「なに〜?」
私が父のほうを見ると
とても怖い顔で私を車から出してドアを閉めてしまった



