屋上に着くとはしゃぎ出す芽命












「ふぁー!気持ちー♪」





「ほんとだね」











風がいい感じに吹いている




春って感じの匂いだ











「ちょっくらねよーかな♪」











そう言って大の字になって寝転がる芽命は
まるで犬みたい






私も寝転がろうと
芽命に近付くと、何かの気配を感じた




だれ………?











「誰かいる」





「え??」












芽命は上半身を起こし
キョトンと私を見つめる





ふと、私がタンクみたいなところに目を向けると
その人は出てきた











「あら〜さぼり?
俺もサボってるんだ!一緒にサボろーよ!」












そう言ってきたのはまぎれもない

私の嫌いな男の人










最悪





せっかくのいい気持ちが一気に冷めた







本当に不快