芽命が友達と話し終わるのを待っていると


急に咳が出てきた











「ゴホゴホっ…」











まだ春なのに風邪かな?




最近よく出るんだよね…











「ゴホゴホッゴホゴホッ」











ひたすら私がむせていると
芽命が心配そうに背中をさすってくれた











「大丈夫!?
風邪??保健室行く??」





「ゴホゴホッ…だ、だいじょうゴホッ…ぶ」











芽命はこう見えて心配症



それにしても長引く風邪だ




病院行った方がいいのかな?











「じゃあちょっと行くね!バイバーイっ」











話の途中だったにも関わらず
切り上げて私を連れ出してくれる芽命











「屋上行こっか
そっちのが空気綺麗でしょ?」





「ゴホゴホッうん…」











背中をさすってくれるおかげでなんとか
マシにはなったけど






授業さぼれるからいっか