俺はその手紙を読んで
声にも出さずに泣いていた





閉じた手紙を入れた封筒から誕生日にあげたペアリングが出てきた


みつば……


ずっとずっと大切に持っておく





みつば…これを捨てるわけ無いじゃんか…



みつばと意外幸せになれないよ






でも…みつばがそれを願うなら
時間はかかると思うけど…



考えてみよう




そうやって前に進んでいくしかないんだ











「みつば」











俺は手紙に書いてあった通り
クローバーに話しかけた





どうしても聞いて欲しい事ができたから











「俺、夢ができたよ」











そう、俺は今さっき心に決めた夢が出来た











「俺がみつばの夢
美術教師になるから」











そう決めた




みつばが夢見ていた世界を俺がみつばに見せる






必ず叶えたい夢




今の成績じゃ厳しいけどまだ間に合う






そして俺はよく晴れた空を見やった