冬織が戻ったのを確認して
俺は箱の鍵を慎重に開け、箱を開いた
「これは…」
箱の中には箱がひとつと
スケッチブックがひとつと
手紙らしきものがひとつ入っていた
これは…ダメだ…泣きそうだ
とりあえず中の箱を開けてみる
「栞…」
本当に毎日毎日栞にしてくれてたんだな
こうして見ると本当にいっぱいある
何百だろうか?
その一枚一枚を手に取ってみると
ひとつだけ日付が飛んでいるところがあった
しかも結構最近のやつだな
「??」
なくしたのかな?
そんなことを思いながら栞を丁寧にしまう
心に染み渡る
みつばと過ごした日々が昨日のように鮮明に思い出せる



