「じゃあ帰るから、四葉はもう少し芽命と一緒にいなよ!ね?」











せっかく両想いになれたんだから
二人きりになりたいはずだもん!




私はそう言って湊くんと冬織くんをグイグイ押して玄関まで行く











「お邪魔しました〜!
ばいばい芽命ー!」





「え!?あ!ありがとう!」





「うん!」











ずっと今まで芽命には助けてもらったもん
少しくらい役に立ちたいよ




玄関を出て、ガチャリとドアを閉めた瞬間
冬織くんは私を振り返る











「お前らも二人になりたいだろ?
じゃ、俺はこれで〜じゃーな」





「え!?いいの!?」





「側でイチャイチャみるよか何倍もマシだ」











まぁ、それもそうか


冬織くんもそういう気遣いできるんだね











「ありがとう!
じゃーね!」





「冬織じゃーな」





「おーう!」











そう言って去っていった





二人きりになって少し沈黙





でもこの沈黙が心地いいのは湊くんだけだよ











「俺の家、くる?」





「え!?」











行ってもいいのかな?

親御さんとかに迷惑じゃないかな?



私の表情で悟ったように湊くんは笑ってくれる











「両親とも帰り遅いからいいよー
じゃあ行こうか!」





「う、うん」











す、少し緊張するなぁ



初めて湊くんの家に上がるもん



ドキドキだよ〜…