クローバーの約束。





「おいチビ
俺へのチョコはないのかよ」











おいチビ…ってダレノコト?



もしかして…私じゃないよね?











「チビって誰よ!」





「みつば以外誰がいるんだよ」





「うわ!!!!
そんなこと言ったからあげなーい!」











そりゃ冬織くん達に比べたら低いけど
言うほど低くないよ!?





それなのにチビ扱いなんて
ぜーーーーったいあげない!!






私がぶすくれていると
湊くんがムフフっと笑う











「冬織は他の人から持ってるだろー
みつばは俺だけ!俺もみつばだけ〜」











自信満々にそう言い放つ湊くん



湊くん私以外から貰ってないんだ











「嘘つけ
お前昨日何人かの女から貰ってただろうが」





「あれはバレンタインデーじゃねーもん
バレンタインデーは今日だし」











湊くん…相変わらず変だよ



普通その日じゃなくてもあげるよ





いつまでもこのまま言い争わせるのもあれだから、止めに入る











「はいはい辞め辞め!
ちゃんと冬織くんにも"市販の"があるから」











そして冬織くんの手に"市販の"チョコを持たせるとこれまた嬉しくなさそうな顔をする











「なんで俺だけ市販だよ」





「湊くんにしか手作りないから」





「くそー!!!
なんなんだよ〜、だから嫌なんだよリア充め」











嘆く冬織くんを思わず笑ってしまう



冬織くんなんでかモテるからそのうち出来そうだけどね











「じゃあそろそろ帰ろうか姉ちゃん」











いつの間にか私の隣にいた四葉がそう促す





せっかくなんだからもうちょっと一緒にいればいいのに…




って!あ!!!
いいこと思いついた〜♪