「フーフー!!ラブラブだねーっ!
これで冬織は余り物だな」





「はぁ!?
別に俺は恋とかどうでもいいんだよ」











本当に湊くんっていい意味でも悪い意味でもバカだよね…




でもまぁ、確かに私も芽命は冬織くんルートまっしぐらだと思ってた





まさか四葉と付き合うとは意外だ





大切な友達と大切な弟が付き合うって何だか不思議な気持ちになるなぁ…











「みーつーば!
渡したいものってなんだよ〜」











あ、そうだった!!



私は自分の後ろに隠していたチョコを差し出す











「バレンタインデーだから…その…
初めて手作りただから美味しくないかもだけどよかったら受取って…?」












なんとなく恥ずかしくて顔が赤くなっているのが分かる




チラッと湊くんを見上げると
湊くんは思いっきりニヤーっと笑っていた











「だと思った〜!
ありがとう!美味しくいただきます」





「う、うん!
いつもありがとうね」





「おー!」











満面の笑みで受け取ってくれた湊くんが本当に大好きだなって改めて思う




私たちが微笑みあっていると
冬織くんの不機嫌そうな声が飛んでくる