数10分経ってようやく四葉と冬織くんが来た





あれ?湊くんは…??
来るの遅いなー!












「…で?何なの姉ちゃん」











私に言う四葉は何だかとても不機嫌











「私が用じゃなくて…」











そう言うとますます嫌そうに顔をしかめる四葉



そんなに嫌がらなくていいじゃん!!
今日の四葉様子が変だよ!



私が怒ろうと口を開きかけると
冬織くんが止めに入ってきた











「四葉はバレンタインのチョコを女子からもらうのが嫌で今日ずっと部屋にこもってたんだよ
モテる男は違いますな〜」











そういう冬織くんもカバンいっぱいに貰ってたけどね



それより貰いたくないなんて
贅沢なやつだ











「……」











芽命を見ると涙目で作って持っている手作りチョコを見ている





その姿に何故か私までもが泣きそうになって
ついつい怒鳴ってしまった











「女の子の気持ち考えなよ!!
四葉の分際で生意気なのよ!」











ムカついた


もし私が湊くんにそんなこと言われたらって考えたら…芽命の気持ちになったら放っておけなかった





今までの私なら絶対首突っ込んでないのにね











「考えた結果がこれなんだよ!
俺は好きな子からしかチョコは貰わない」











そう言い放った四葉がどこか悲しそうなのは
どうしてかな?





まぁ、モテるのも大変ってことだね





そう思っていると芽命が持っていたチョコを
四葉に突き付けた











「じゃあ私のチョコは受け取ってくれないの?」