「は、恥ずかしいじゃん…」
照れながらそう言う芽命が可愛い
でも、可愛いから許すとか私にはないわけで
芽命を無視して四葉に電話した
『もしもし姉ちゃん?』
「今すぐ芽命の家に来て」
『なんで?』
「いいから!」
『冬織兄さんと居るんだけど』
まさかの冬織くんと!!!!
どうしよう…一応冬織くんにはチョコ買ってるけど
手作りじゃないからっていろいろ言いそう…
『冬織兄さんもいいならいいけど』
「…仕方ない
いいからきて!」
そして四葉の返事も聞かずに電話をブツっと切ってやった
ってなんか…
湊くんみたいな切り方してしまったな…
「四葉くんなんて??」
「来るって!」
私が言うとにっこり嬉しそうに
だけどどこか恥ずかしそうに笑った芽命
芽命ってこんな表情もするんだなぁ
それから3人がくるまで
余ったチョコを食べながら
大ッ嫌いだったはずの恋バナをしていた



