診察室を出る頃には
だいぶ太陽が傾いていた
湊くん…待ってるのかな?
結構かかったから帰ってるかも…?
私が考え込んでいると
お母さんが私の肩をポンッと叩く
「湊くんのところに行ってきなさい?」
「あ、うん!」
私は何も考えずに一目散に湊くんの元に
走って行った
「はぁ…はぁ…」
やっぱり少し走っただけでも苦しいな…
もうしわけないけど歩こう…
ごめんね湊くん
早足で湊くんが居るといったさっきのところに行くと、湊くんはただボーっとして待ってくれていた
「湊くん!
ごめんね遅くなって…」
「みーつーばー!
遅いっ!って言いたいとこだけど仕方ないよ」
「あ、ありがとう」
本当に優しいな…
でも少しだけ顔色が悪いのは気のせいかな?
「話って?なんだった?」
「あ!」
顔色悪いって言う前に話を振られた
そうだ、話さなくちゃね
「じ、実は」
さっきドクターに言われたことを話して
自分が思ってることも
決意したこともすべて伝える