診察室に四葉と一緒に入ると
ドクターはニッコリと微笑んでいる
いつもはそこそこ無愛想なくせに
────これは何かあるな
私の感だけど、そんな気がした
「みつばちゃん、お母さんは来れるかな?」
やっぱり
でも…動揺はしないよ
なんとなく、なんとなくだけど分かるから
私とは裏腹に四葉はかなり動揺している
「ど、ドクター!
な、なんで!?なんでかーちゃんも!?」
全く…焦りすぎだよ四葉
「ちょっとな…とにかく電話でもいいんだ」
私は焦る四葉を放ってドクターと話す
「仕事中だと思うので
電話だったら…」
「そうか、ならちょっと電話して来る」
「はい」
ドクターはそう言うと診察室を出ていく
残された私と四葉と看護師さん
大丈夫。大丈夫だ。
そう言い聞かせて落ち着かないまま
ドクターが戻ってくるのを待った