「みつばが鳥なら俺は空になる」





「え??」











てっきり同じ鳥になるって言うかと思ったのに


やっぱり思考が読めない











「いや、鳥じゃなくても空になりたい
だって空だったらずっとみつばを見てられる」











そう言って笑いかけた湊くんは少し…

ほんの少しだけ悲しそうな顔をしていた





ずっとみつばを見てられる…かぁ











「それは恥ずかしいかも…」





「恥ずかしがり屋だなー」











ハハハっと笑い合う



チラッと湊くんを盗み見ると、すごくすごく優しい顔で私を見ていた











「な、なに〜?」





「いや、幸せだなって思った」





「それは私もだよ」











二人同時に同じ気持ちを持っていて

共感しあえる幸せ





すると湊くんが近づいてきて
おでこにキスをした





そのまま自分も私の横に仰向けに寝転がる











「こうすると気持ちいいな〜」





「そうでしょ?」











二人で寝転がって手を繋いだまま沈黙になる





厚着してきてよかった


まるでこの世界には私達しかいないような感覚になる









そしてそのまま私は眠りについてしまった