「姉ちゃん!!」











私がウトウトしていると
私の元に駆け寄ってきた男の子











「四葉」











そう、1歳下の中学3年生
我が弟如月 四葉(きさらぎ よつば)





みつばと四葉

まぁ姉弟って感じの名前でしょ?


下手したら双子と間違えられる

顔もそっくりらしいから











「なんで四葉がここに??」





「芽命ちゃんが家に来て教えてくれた」






「芽命が?」





「うん、病院行くらしいからって」













なるほど、芽命らしい



わざわざ家に行くなんて











「検査したんでしょ?
どうだった?」











芽命もだけど
四葉も相当な心配症



だから何かあったらこうやって駆けつけてくれる











「今結果待ち」





「そっか、俺も一緒に待つよ」





「そうして」












多分母親は仕事だからまだ帰ってきてないんだろう





父親はいない


私が男嫌いになった理由だから











「如月さーんどうぞ」





「はーい」











忌々しい記憶を振り払って
四葉と一緒に結果を聞きに入る