「大会1週間前なのにごめん でも、全国大会では、サッカーが好きって気持ちを共有してやりたいんだ」 「……」 「瞬も絶対、サッカー好きだと思う 思い出せよ じゃあな!」 手を振る幸樹に、なんの言葉もかけず、俯いて、歩いた。 ただやってるだけ…。 その言葉が何度も何度も頭の中でリピートされる。 好きに決まってんじゃん。 なら、それを言えば良かったのに。 なんで返せなかったんだ? あれ? 俺、なんのためにサッカーやってるんだっけ。 俺、 サッカー、好きなんだっけ。