「紙飛行機?あら?琴美ちゃんに…?」慎也は、顔が真っ赤に染まった。 琴美が自分で車椅子をひいて、慎也と紗子の所に来た。 「琴美ちゃぁん!」 「わー!紗子さん!」 慎也がとめるが否か、 琴美に紗子は慎也の持っていた紙飛行機を、琴美に何の躊躇いもなく渡した。 「慎也君から、琴美ちゃんにだって〜♪」 「ちょ、紗子さん!」 「紙飛行機?あ、イベント?寝てて分からなかったけどにゃ…」 ふと、慎也は思った。 (気まずいこと…忘れてる?) と——