紙飛行機にのせて…

隣の女子は、さっき慎也に絡んできた女子より結構マシだった。


「あきる!つーか飽きた!」

暫らくして、古住が言った。

「そー言えば、1時間は没頭してたんじゃない?」

1時間は、慎也にとっては短い方だ。


「慎也。時間あるか?」
「まぁ。」


「そっか!んじゃ!出てどっか遊びに行こうぜ!あ、ゲーセン行かね?」

ノート等を片付け、一行?は図書館を出、近場のゲームセンターへと移動…


***

「よっしゃ!ゲッチュ〜」

UFOキャッチャーで、言った。
狙っていたのが獲れたからだ。


「…何で、ゲーセン?」
腕を前で組み、慎也は言った。


「気分転換じゃない?」

「わ、いつの間に…」


「ついさっきから、いたけど?」
慎也の隣にさっきの女の子がいた。

「ね、抜け出さない?」

「?古住がいるし…それに…」

「うん?」
「1人はきついだろうからね。古住。」