紙飛行機にのせて…

(こっちがやれやれだよ…)
と、慎也は思った。


「ねぇってば〜」

慎也は、すがりよってる女子にうざったく思って、立ち上がった。


「トイレ。」
ノートを閉じて、トイレへいった…


数分後…

「あ、来たよ。おーい、都月くーん。」

女子が…増えてた。


「…」
椅子に座り、女子に絡まれた。

「古住…」
ジロリと睨んだ。


「睨むなよ。都月がいるって言ったら…勝手に…」

ほら、お前、女子に人気があるだろ?”と、古住に耳打ちされた。


「勉強進まないじゃん。」

「慎也…」


ノートと参考書をひらき、女子を無視して勉強を始めた。


辺りがシーンと静寂がおとずれた。

ちらと、慎也は隣にいる女子を見ると、ノートとにらめっこしてた。


「わかんないとこ…あるの?」
ノートに書きながら慎也は言った。


「え?あ、うん…数式が…」
ヒョイとその子のノートを覗く。

「これ…簡単じゃん。」

スラスラと自分のノートに書いた。

「あ、成る程!ありがとう。えっと…」

「都月。」

カリカリと書く音しか慎也からは聞こえない。