そうこうしているうちに先輩に会う日はどんどん迫ってきて、当日になってしまった。待ち合わせの場所になった先輩のうちの近くの公園で私は先輩を待っていた。

「ごめんごめん！待った？」

そう言って走ってきた先輩の手には本が２冊あった。

「全然ですよ！そんな走ってこなくてよかったのに笑本どうしたんですか？」


「ねぇちゃんに頼まれちった…。ごめん図書館行っていい？」

申し訳なさそうに謝る先輩にいいですよと言ってから、２人で図書館まで歩いて行った。今まで話せなかったことたくさん話せて私は本当にうれしかった。

本を返し終わったあと、図書館を出ると雨が降っていた。結構な大雨だった。

「うわっやっべぇ。めっちゃ降ってんじゃん。どうすっかなぁー…。うち行く？ちけぇし。」

先輩のことが好きだった私は、あっという間に返事を返していた。

行きたいです…って。