駆け抜けた日々-The Best Swim Team-

「この部活は...人数が、少なくて。たとえ全員が優勝したとしてもきっと3位くらいまでにしか食いこめません。」

その事実は、少し心に刺さったけれど覚悟はしていたことだった。

「でもその3位を私は、取れると信じています。ここら辺では、上進東中が公立なりに強いです。きっと、みんなのライバルにもなると思います。」

それでも先生は確信しました。そう言っておもむろに何かを取り出した。

「支所大会の、レース表です。」