友樹side

「なんだよ...これ...っ。」

プールは、見るも無惨な姿になっていた。

「なんで、こんな...っ」

栞菜の声は怒りに震えていた。

プールは、荒らされていた。
5mを示す旗は途中で切られ、プールに浮かんでいた。
スタート台は踏みつけられドロドロになって、とても使える状態ではなかった。
プールサイドにはゴミが撒かれ、そしてビート板やプルは切り刻まれていた。