駆け抜けた日々-The Best Swim Team-

「資格うんぬんじゃなくって...俺らが仲間になりたいと思ったから、仲間だろ。」

直人君が、笑顔でこう言った。

「舞ちゃんに、栞菜ちゃんに、萌絵ちゃんに、直人君に、周佑君に...」
「君とかちゃんとか無し。呼び捨てでいいよ!」

途中で言葉を遮られた事を嬉しいと思ったのは人生初めてだったし、遮られずともきっと涙で言えなかった。
駅の改札出口で、みんなに抱きしめられ仲間だと認めてもらえたことは、今までで一番嬉しかった。