駆け抜けた日々-The Best Swim Team-

部室連の前に着くと、早速先輩達がいる、そう思っていた。

「えっ...こんだけ?」

水泳部の部室の前にいたのは、たった8人。しかも、全員が1年生であった。
先生もまさかの状況だったのだろう。仁王立ちで遠くを見ている。

「あれっ、萌絵じゃん!」

栞菜の声が聞こえてそちらを見ると、あまり関わりのない人が立っていた。