駆け抜けた日々-The Best Swim Team-

次の瞬間、全員の動きが固まった。

「え...っ。」

見覚えのある金色とは違い、濡れて下の方の髪が透け真っ黒になった髪のせいでなかなか気付けなかった。

いつもより心なしか冷たい目は、まっすぐに話をするコーチを見据えている。
今までの誰が見たって、水泳を知らないヤツが見たって弱音を吐きたくなるようなメニュー。