駆け抜けた日々-The Best Swim Team-

あれから一週間。
友希さんは一向に部活動に姿を現さなかった。
さすがにそうなってくると、部内でも不信感が溜まる。

「ねえ、友希ちゃんってさ...ちょっと、ズルくない?」
「だよね...。部活には参加しないのに速くて大会では活躍できちゃうとかさ。」
「いいよなァ。天才はよ。」

正直、俺も同意見だった。