「うん…夢」

『おはよう』

章平の声を聞いたら落ち着く。

「…はよう」

『ごめんな。昨日は…そのっ…俺が悪い』

…あたしこそごめん。

そう言いたいのに言われへん。

「ええよ…」

『女泣かせるなんて俺も最低な男やで』

章平はそう言うと笑った。

「ほんまやわ…」

あたしもそう言って笑った。