相合傘


『…別れよっか』


「……ぇ…?」




驚きすぎて
声が出なかった。



『やから…
別れよっか…って。』




…涙が滲む。



「…な…ん…で…?」



一言一言発するのが
しんどかった。



それでもあたしは
章平を信じてた。





嘘やって笑ってくれるって…






そう、信じてた。