私は亜槍夏 友理奈。地味な2次元オタク。当然だけど、友達は少しだけしかいない。私には恋愛乙女ゲーム『らきらき学園生活』のユーリが居れば寂しくない!2次元は最高!私は今日も元気にゲーム機といっしょに登校中。
「お~い!ゆり~!!」
「あっ!喜友永ちゃん!」
後ろから手を振って登校してきたのは友端喜友永ちゃん。私のオタク友達。
「ねぇねぇ!明日らきらき学園生活のアニメ始まるよ!」
「うんうん!早速私はDVDゲットしたからテレビ放送では観ないよ!すっごく並んでゲットしたから楽しみ!」
「おおっ!さすがゆり!じゃあ今日私の家で観ようよ!」
「わぁ!喜友永ちゃんの家のテレビ大きいからユーリが大画面で写るよね!嬉しい!放課後喜友永ちゃんの家に行くよ!」
などと、朝っぱらからオタク話を開花させていると、学校に着いちゃいました。喜友永ちゃんには秘密があるのです。喜友永ちゃんは私の前ではオタクですが、学校では美少女ナンバーワンの人気者なのです!だから私は学校では1人なのです。寂しいですがユーリが居てくれるので暗い気持ちになりません。そして教室に入ると……
「やほ~!友理奈!」
「おはよう……あははは……。」
クラスの人気者で私の幼馴染みである朱愛菜 葵が声をかけてきます。当然、注目されるわけで……。
「なにあの子。地味なくせして葵様にベタベタと………。」
うう………やはり慣れません…。女子さん達の目が怖いです……!!!私はそそくさと席につきます。そして、ヘッドフォンをして本を取りだし、自分だけの世界に入ります。そうすれば誰も私を邪魔してきません。そうしていつも私は平凡に過ごしてきました。

帰りにロッカーを覗くとメッセージカードが入っていました。読むと、
【亜槍夏 友理奈へ
放課後に体育館倉庫に来て。ただし、1人だけで!】
私はこれを誰が入れたのか分かりました。葵のファンクラブの会長、奈由 朱菜の仕業です。怖いです。きっと、葵と仲良くしていたのが気にくわなかったのでしょう。私は行くべきでしょうか。