「あなたの名前はなんですか?」 「名前?加藤明子です」 「いい名前だ。かとうめいこさんに質問します。これからどうしますか?」 「えっ?わかんないよ。これから…………………………………………………………うん。生きます」 「なんて?全然聞こえない」 「生きたいです!!!!」 いい声の響き。 美しくさえた音。 透き通り曇りなく、うるわしく照り輝いていた。 まさに玲瓏(れいろう)だった。