Successful Failure -短編集-





「うんしょ、うんしょ、うーん…無理」



「……」



不穏な空気が流れる。



「お、おめぇも無理なのかよ!!」



という優馬のつっこみを待っていた。



「ああ。無理。だから、この勝負引き分けにしといてやるよ」



そう。
これがオレの策。



「て、てめぇ!んなことで、済むわきゃねーだろ!」



丸刈りが殴りかかってきそうになったが、それがピタッと止まった。



優馬が笑ったのだ。



「あったまいいなーお前」



そう言って、立ち上がり、優馬が煙草に火をつけた。



「お前、最近、この辺でヤンキー狩りしてる高校生だろ?」



「なっ!!優馬さん、こいつが!?」



ありゃー、オレってば有名人ね。