オレの挑発にもう一人の丸刈りの男がムクっと立ち上がり、今にもオレに殴りかかりそうになったのを優馬が制止した。 そして、こう言った。 「すみませーん。喧嘩を一つ」 オレは、優馬に背を向け、 「こちらへどうぞ」 と言い、ついてくるよう促した。 ここで喧嘩をするには、分が悪い。 入口のガラスを割ってしまった手前、警察沙汰になるのは、ごめんだ。