Successful Failure -短編集-





ある日の夜、僕は、Mさんのバイトが終わるまで、店の近くで待った。



この日、Mさんに告白をするつもりだった。



そして、Mさんがバイトを終わり、店から出てきたところを声をかける。
つもりだったのだが、いざ、告白するとなると、恥ずかしくなって、声をかけられず、仕方なく、Mさんの後ろをばれないように付いて行った。



傍から見れば、ストーカーだったに違いない。
しかし、自分を客観的に見れるほどの余裕は持ち合わせていなかった。



15分ほど、歩いたところで、Mさんの住んでいるアパートに着いた。



僕は、Mさんがカギを開けたところで、意を決して、声をかけた。



「あの・・・」



驚いて振り返ったMさんは、咄嗟に扉を閉めようとした。



それをなぜか僕は、足でブロックした。



すると、Mさんは、叫び声をあげそうになったので、口を押え、持っていた護身用のナイフでMさんの首を数回刺した。



それからのことは、覚えていない。



気が付いたら、自分の家で、ナイフに付着した血を洗い流しているところだった。