Successful Failure -短編集-





「お姉ちゃんー」



「ん?」



「お姉ちゃんは、いつ今の進路決めた?」



私は、夕食後にソファーに寝転んで雑誌を読んでいるお姉ちゃんの横に座った。



「そうねー、もう美鈴の年の頃にはもう決めてたかなー」



「やっぱりそうなんだ・・・」



「美鈴はやりたいことないの?」



やりたいこと・・・
うーん・・・



「ないの?例えば、医者になりたいとか、ドーナツ屋さん開きたいとか、女優になりたいとか」



「うーん・・・」



「まあ、焦らなくても、何かを頑張ってみるのもいいかもね。それが嫌なことでも。それを頑張ってやってると、そのうち楽しくなってきて、気がついたら好きになってるってこともあるのよ」



「そんなものなの?」



「そうよ。進路決定するまであと一年、ゆっくり悩むといいよ。じゃあ、私、お風呂入るから」