Successful Failure -短編集-




吉良は、学園でいじめられている。



理由は様々だが、いじめをされ続けて人を怖くならないことはないはずだ。
周りの人間、それが俺のようにしゃべったことがない人間だとしたらどうだろうか?
おそらく、怖くて警戒するはずだ。



吉良は、敢えて嘘をついている。
そうすることで、俺を試しているというか、警戒しているというか
大方、そんなところだろう。



「怖がらなくていいよ」



そんな言葉を投げたところで、安心するような、そんな精神状態にはなっていないのだ。
いじめられたことはないが、逆の立場になって考えると、俺ならそうするだろう。