「なんで写真が好きなの?」
「んー、俺の家がさ、写真館なんだよ。今は、じいちゃんと俺の二人で切り盛りしてるんだ。そして、俺がいつか後を継ぐって感じかな」
「へえー、もう将来のこととか考えてるんだ・・・なんかすごいね」
「そうか?俺の場合、必然的にそうなるしかないっていうか、道が一本しかなかっただけっていうか・・・お前は将来何やりたいんだよ?」
将来・・・かあ。
「考えたことないなー。やりたいことがないっていうか、見つからないっていうか・・・」
「なんだよー、そっちのほうが羨ましいじゃん」
「そうかな?」
「そうだって。だってさー、それってやろうと思えばなんでもやれるし、何にでもなれるってことじゃん?道が一つじゃないっていうのは、いいと思うけどな、俺は」
「えー?でも、いっぱいあるのも悩みものだよ?」
「お前って、贅沢なんだな。そうやって悩むのがまた、楽しいんじゃん!」
そういう考え方もあるのか・・・



